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2020.06.21 Sunday

エンデとボイスの対話(アジカン・ボッチの話から)

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    5月の終わり、NHKFM”サカナクション・山口一郎のナイトフィシングレディオ”で

    新型コロナの影響における音楽界の現状と展望について、サカナクションの山口一郎と

    アジアンカンフージェネレーションの後藤正文のトークがありました。

     

    山口氏はここのところずっと真摯に新型コロナにによって音楽業界がどう変わったか検証して

    くれているアーティストです。

    後藤氏との対談のオンエアー前後の同番組には業界団体のトップを招いてお話を聞いています。

    そのことからも山口氏の真剣さが伝わってきます。なぜなら音楽番組なのに音楽をあまり流さない

    トークを日曜夜6時というゴールデンタイムにNHKで放送するなんて前代未聞だからです。

    番組制作サイドも山口氏への厚い信頼があるということとなのでしょう。

     

    さて、山口氏と後藤正文ことゴッチとの新型コロナ禍で感じた音楽と社会/政治との関係についての

    対談でゴッチの発言にドキリとしました。

    ゴッチがすでに亡くなっているドイツ人アーティスト”ミヒャエル・エンデ”と”ヨーゼフ・ボイス”の名前を

    出したからです。またボイスの芸術概念である「社会彫刻」についても簡単に解説しました。

     

    (ボイスは1986年にエンデは1995年に亡くなっています。2020年に日本の番組の中で

    「社会彫刻」について語られるなんて驚くべきことだと私は感じました)

     

    ゴッチは岩波書店が1992年に出版した「芸術と政治をめぐる対話/ミヒャエル・エンデ ヨーゼフ・ボイス」を

    読んだと思われます。芸術と政治について考察するなかでこの本に出合ったんでしょう。

     

    この本の中でエンデとボイスの間には主張の隔たりがあるのですが、その差こそがこの本を手に取った人々に

    芸術と政治に関係について幅広いインスピレーションを与えてくれているといえます。

     

    ゴッチが番組で語ったことを私なりに要約すると、

     

    ボイスは全ての人が芸術家であると考えているので、すべての人の仕事には芸術性がある。

    つまり人々の総体である社会はアート(芸術)であると言える。

    同じように政治も社会の一部であるから政治もアート(芸術)なんだ。

     

    一方、エンデは芸術家は当別な存在ではなく数ある仕事のひとつである。

    芸術家の仕事のひとつは新しいイメージを作ることであるから、その新しいイメージによって

    社会が変わっていくこともできる。

     

    というものじゃないかと思いました。

     

    エンデは作品の中に政治的なメッセージを込めることには反対の立場です。

    それでもなお、ボイスとの対談に応じるということは、少なからず政治に関心があることを示して

    いますし、実際エンデの作品のイメージは社会/政治的に関するものを呼び寄せていました。

    (エンデの作品「モモ」を手にしてデモに参加する人々がいたという)

     

    二人に共通しているのは、ルドルフ・シュタイナーが掲げた『社会有機体三分節化』の支持でした。

     それは「精神生活における自由」「経済生活における友愛」「政治生活における平等」というものです。

    もろに政治との関連がありますよね。

     

    エンデは晩年には「根本からお金を問う」ことをしていました。パンを買うお金と株に投資するお金は

    別のものじゃないかと問うたのです。残念ながら「お金」を「モモ」のような「時間」を題材にしたような

    作品として発表できませんでしたが、生きていたらすばらしい作品を書いたに違いないでしょう。

     

    本の中でエンデとボイスが一致する場面がありました。ヴァン・ゴッホに対してです。

    彼の絵が現れる前と後では世界が変わったと・・・・

    本当にそうですね。芸術がこの世の価値判断を変えてしまった好例ですね。

     

     

    ゴッチの発言からボイスとエンデが撒いた種がこの日本で発芽してることを素直に喜んでいます。

     


    関連ブログ:http://blog2.9notes.org/?eid=619 http://blog2.9notes.org/?eid=111

     

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