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2018.11.15 Thursday

『その男』シリーズ

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    その男は、いつも眉間に皺を寄せ、早歩きで店内を歩き回っていた。

    床に落ちた塵を見つけようとしていた訳じゃない。

    店員同士が立ち話をするのを見逃さないためだった。

     

    お客さんがお店に入って来ても、挨拶はしない。

    それは店員の仕事だから、と思っているからだ。

    自分はこの店の主だから当然だろう。

     

    そんなお店に首輪をつけた犬が迷い込んで来た。

    お客の連れて来た犬なのか、しっぽを振り振り店内をうろつき始める。

     

    最近は、自動車の助手席に犬を乗せている人が多くなったものだ。

    助手席に座る定番の人・女房が乗っていないのは、

    夫とともに外出するのを嫌がるためだろう。

    その点、犬は文句を言わない。

     

    犬は低い什器に展示してるお皿の匂いを嗅ぎ、

    舌を出して空のお皿を舐めだした。

    しかし、店主であるその男はその行動を凝視しながらも身動きもしない。

     

    ナゼか?

    その男は犬好きだったからだ。

    あろうことか、ポケットから煮干を取り出して皿の上に4・5匹こぼす。

     

    すべての店員が口をあんぐり開けて動きがストップモーションした。

     

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