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2012.07.25 Wednesday

第9話

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     本棚に詩集が入って来ましたら、他にも人文系の本を棚に並べていきます。ネットの世界でネットサーフィンするかのごとく一冊の本からリンク・リンクで構築される棚を形成するのです。


    「棚作り」と呼びますが、店主が一番影響を受けた棚作りは、バブル絶頂期、東京池袋の西武百貨店の最上階、西部美術館の隣にあった「アールビヴァン」です。


    平積みされた新刊単行本のジャングルと棚にはポスト・モダンの建築関係の本の間に精神世界の本が混じり、ヴィトゲンシュタインの隣に寺山修司があり、現代詩手帳の隣に宝島別冊シリーズが置かれ、メイプルソープの写真集と平凡社の東洋文庫があり、工作舎、青土社、岩波文庫ときて、みすず書房も人文書院も農文協もあり、おまけに現代美術のアーティストの平面作品が壁に架かっていました。


    あぁ。楽しい。何時間でもいられます。「サンクリストバル・ラ・サス・カサス」には新刊本も古書も雑誌も写真集も絵本も置きましょう。

     


    さて、それでもここは書店ではないですので、楽器屋らしく楽器が本領であります。そこに移ります。


    まず楽器と言う言葉にこだわってみます。「楽器」とは、「楽しい器」と書きますね。<たのしい><うつわ>。


    そうです。「たのしい・うつわ」ですので「うつわ」にこだわって見ましょう。「うつわ」について語らなくてはいけません。


    「うつわ」とは何のことか。
    外部と内部を分け隔てるもののこと。 いれもののこと。 仕切られた内部空間。


    小さなものではお茶碗のことで、大きなものでは銀河系もそれに入るかも知れません。また、人の器量もそれですね。ここでは、「楽しいうつわ」と言うことで「演奏する楽器」と「食器」を取り上げてみます。


    「食器」です。 毎度毎度の食事時にお世話になる「食器」。日本人の食器戸棚には、いろんな種類の器が数多く納められています。日本人くらい「器」好きの民族はいないのではないかと思いますよ。瀬戸物のお茶碗でご飯を食べ、木の挽きもののお椀でお味噌汁を飲み、焼き物の鉢・向付(むこうずけ)に酢のものを、四角皿に焼き魚を、蓋付きの鉢に茶碗蒸しを、それぞれ楽しみ。大鉢に芋の煮っ転がし や しゃきしゃきサラダを盛って、小皿に取り分け、目で味わい、舌で楽しむ日本人。感性が豊かじゃないとこうはいきません。


    さまざまな器で食べることを楽しみながら、そこに芸術性を暗黙のうちに求めている、そう解釈してもいいかと思います。


    器の大道は「焼きもの」と言えるでしょう。たかが「焼きもの」ひとつに「首」ひとつを賭け、「お城」ひとつを差し出して来た日本人。それは「もの」ですが、ただの「もの」ではない何かを感じて来たのです。


    ここからは「焼きもの」の話に入って行きます。

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