2018.03.17 Saturday

春は南から

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    若夫婦が「南」に引越すと言う。

    それを聞いて思い出した。自分たち夫婦も南下計画を持っていたな。

     

    なぜだが南には開放的な雰囲気があって、それに憧れてそう思ったのか・・・

    今となっては理由は不明だが、岐阜を振り出しに三重~奈良そして九州ついには沖縄。

    メキシコまで行きたかった。

     

     

    20代終わりに沖縄で暮らそうと思って、沖縄を旅したことがあった。

    そこで感じたのは、私は海辺より山岳地方の方が相性がいいな、ってこと。

     

    だから岐阜から出発したのだが、そこで根が生えてしまった。

    でも正解。「住めば都」だよね。

     

     

    それに引き換え「北」という言葉は、最近イメージが悪くなってかわいそう。

    「北朝鮮」を「北が・・」とか言うからそれが定着してしまって損してる。

     

    ちょっと前は倉本聰脚本「北の国から」で北海道富良野は、ばつぐんの人気だったよね。

    最近では外国人観光客が、登別、洞爺湖やニセコのスキー場に訪れるよう。

     

    北陸だって暖かい人情を感じるところ として行ってみたい。

     

     

    私は寒がりだからね。

    冬を我慢していると自然と暖かい地を欲してしまう。

     

    そう、もうそこまで春が来ている。

    春は南から。

     

     

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    2017.09.30 Saturday

    完全なる存在

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      ”栗”がひとつ ポトリと 目の前で落ちる。

       

      これを 万有引力のため、というのは間違い。

       

      栗の樹 自らが、完熟した実を「離した」のだ。

       

       

      生れ落ちるには訳がある。

       

      完成しているので、現世に出現させのだ。

       

      人間もまた例外でない。

       

       

      秋の真理は、また美味しくもある。

       

       

       

       

       

       

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      2017.05.11 Thursday

      全粒粉

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        このビスケットを初めて食べたのは、中学生の頃だったっけ?高校生だったか、

        不確かだが、衝撃的だった。

         

        そのビスケットの名は「マクビティ・ミルクチョコレート・ビスケット」。

         

        あまりにも今まで食べていたビスケットと違った。

        英国のかほりがした。憧憬。

         

        それまで食べていたビスケットと言えば、「森永のマリービスケット」か「チョイス」「ビスコ」

        もしくは「日進のココナッツサブレ」、ローカルな「しるこサンド」ぐらいしか知らなかったから、

        この「マクビティ」の味は未体験ゾーンだった。

         

        甘いのに塩っぱい、それにガサガサしている。

        そのガサガサした食感にチョコレートがまとわりついて

        得たいのしれない感じがしたのだ。

         

        そして、旨い!!! こんなうまいもの初めてだぁ!!!

        お母さん「また買って来てください」と心の中で叫んでたよ。

         

        ここで知った初めての”食感”の素は「全粒粉(ぜんりゅうふん)」。

        小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたもので、いわゆる「黒パン」。

         

        ハイジがロテッテンマイヤー女史の目を盗んでタンスに隠していた「白パン」

        とは違い、昔は庶民の食べ物の一種だった。

         

        「白パン」は小麦粉から「表皮、胚芽、胚乳」を取り除いた白い粉から作ったもので

        ちょっと”おしゃれ”なパンだったのね。

         

        さてさて、その時に知った「全粒粉」のおいしさは、20代後半に「天然酵母パン」の

        おいしさ開眼に繋がっていった。

         

        田舎では「全粒粉の天然酵母パン」は好まれない。

        ”おしゃれ”じゃない。”粗野”な感じがする。もっと都会的な雰囲気の「白パン」がいい、と

        知らず知らず田舎ではそう思ってしまっているのだ。

        (ペーターのおばあさんは、歯が悪かったのか、咀嚼に優れる「白パン」を欲した)

         

        だから、田舎でこっそり食べる「マクビティ・ミルクチョコレート・ビスケット」は

        異国情緒を感じる”田園食品”なのだ。

         

        (「田舎」を「田園」と言い換えるのは素敵なアイデアだと、我ながら感じ入っている)

         

         

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        2017.03.11 Saturday

        寿命

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          畑の端で越冬した小松菜に「菜の花」が咲いていました。

          こんなところに。

           

          野菜は「とう立ち(抽苔・ちゅうだい)」すると花をつけ実をつけようとします。

          種を残すためです。

          子孫を残す営みを最終目的として、野菜は生長し種を残して枯れて(死んで)行きます。

           

          土地が肥えてない畑では早く「とう立ち」し、野菜が大地から受け取った

          栄養を茎や葉の成長に使わず、種を残す営みの注ぎます。

           

           

          先日出会ったチリのクラシックギター演奏家は、20代後半ということでしたが

          日本人の我々には40代に見えました。日本人の平均寿命は男女とも80歳を越えていますが、

          チリではそんな数字は出てこないでしょう。

           

          日本人の寿命が伸びるたびに、子供が大人になるのが遅くなるように感じます。

          幕末の志士は20代だったのですが、幕末は150年前ですから、はるか昔っては訳ではないです。

          日本人の幼稚化は寿命とも関係があるかも知れません。

           

           

          人間の本来の寿命は100歳前後と言われています。

          「本来の寿命」とは病に侵されないで、健康でいられればの数字です。

           

          それだけあれば、早く「とう立ち」しないで葉も幹も根もしっかりと広げて

          大地や空気・太陽からの恵みを受け止め、美しい花を咲かせ、りっぱな実をつけ

          十全な種を残すことが可能です。

           

          そのときそのときを生き切れば、きっとそれぞれがそれぞれの「寿命」を全うできる生命体であります。

          また、そうありたいです。

           

           

          突然の津波や降り注いだ放射能のため寿命を全うできなかった方々のために

          合掌。

           

           

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          2016.11.19 Saturday

          Fall

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            「秋は先端からやって来る」

            紅葉です。

             

            山々では紅葉はてっぺんから徐々に降りてきて、

            木々では梢の先から紅葉を始めます。

             

            紅葉と寒さはセットになっていて、

            冷え込むと色付きが鮮明で綺麗になりますね。

             

            カエデやイチョウが紅葉の華ですが、

            その前に紅葉を終えたクリやカキの茶色の葉が

            小路にいっぱい落ちています。

             

            風がない日は、行楽日和で

            風がある日は、部屋の中で窓の外を眺めます。

             

            「fall of the leaf」・・・落ち葉

             

             

             

             

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            2016.06.24 Friday

            蔓(つる)

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              『朝顔』を鉢植えにした。

              梅雨に入ると”するする”と蔓が伸びて軒先まで届く。

              5年以上連続で育てている『ふうせんかずら』も遅れて蔓を伸ばしてくるだろう。

               

              笠置山に抱かれた山麓の暮らしも20数年になる。

              裏山には植林された森が広がる。

              『檜』『杉』と植生が数種とさびしいが

              春になると花が咲くのを知った。

               

              自生えの『辛夷』や『山桜』がそれだが、

              『針葉樹』のてっぺんに咲くのが『藤』の花。

              これはとても美しい。

               

              『藤』も蔓性の植物で、『杉』や『檜』に巻きついて上を目指す。

              少しでも太陽の光を浴びようと、上って行くのだ。

               

              山に入ると林道沿いに『蔓性植物』が多いのに気づく。

              林道が引かれた分、そこが空間になり光の届く量が多いからだろう。

               

              この蔓は、成長すると結構太くなるんだよね。大人の腕くらいにもなる。

              そうなれば本体の樹木が重量と絞められた力で弱くなって、枯れてしまう。

              本体が倒れれば、蔓性の植物もいっしょに倒れて光を失い死滅するだろう。

              そういう運命の植物なのだ。

               

              昔、樵(きこり)は山から木を出す際この蔓を大いに利用したという。

              丈夫な紐となった訳だ。たしかに強い。

              同時にそれを使いこなすには知恵が必要だったろう。

               

              『藤』の名以外あまり知らないのだが、山には多くの蔓性植物が存在する。

              その量と種類が以外に多いのを山に暮らしてはじめて知った。

               

               

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              2015.01.01 Thursday

              一陽来復 2015

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                一陽来復 2015

                早くから雪が降り寒い冬です。
                一年を振り返るかたちでこの原稿を書いていますが、この先、日本は世界はどこへ行くんでしょうか。

                ネイティブ・アメリカンの言い伝えに
                「土地は先祖からの授かりものではなく、子供たちからの預かりもの」というのがあります。

                土地=環境と考えれば私達は未来の子供たちに顔向けできません。原発問題は過去のものにされつつあり何万年も消えることにない放射能を大地に積もらせている我々です。

                一方、世界を見れば「イスラム国」の問題が立ちはだかっています。イスラム世界に関してほとんど無知だったので、いくらか本を読みました。

                その中で『ふしぎなキリスト教』 (講談社新書)- 橋爪大三郎、大澤真幸と
                『一神教と国家』(集英社新書)-内田樹、中田考からいろいろ学びました。

                ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は、同じ一神教で同じ系列にあり、同じ神を信仰している、という事実を知りました。えっ そうなの?って感じです。キリスト教は多少馴染みがありますが、ほかの二つに関してはよく解らなかったのです。

                イスラム教は過激な組織がテロを繰り返すため恐ろしさが先行してしまいがちですが、実際には「施し」の文化があるそうです。これは仏教的でもありますね。

                彼らが特異に見えるのは、アメリカ的グローバリズムに対抗しているからです。イスラムとしてアメリカのスタンダードは受け入れ難いとなる訳です。これはどこの国も同じでしょう。

                グローバリズムとは単一な価値観で埋め尽くそうとすることなので、他者へのいたわりなんてありません。固有を認めないことです。違いがあっても住み分ける智恵が、そこには乏しいのです。

                この地が「預かりもの」と認識できればお互い損ねず共存できるはずですし、そんな時代も実際あったのですがら。
                お寒いですが、春になれば必ず芽が出てくるのでここは辛抱です。


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                2014.11.28 Friday

                薪と柴

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                  そろそろ薪ストーブを使おうかと思う。
                  その薪の確保だが、近所の間伐材をもらって来たり、仕事場から出る木っ端を利用している。

                  昔の山の暮らしは、自給自足だったそうだ。当然 エネルギーも自給していた。
                  煮炊きの元は、薪での火であり、暖の熱源も薪だった。

                  どの家も薪山を持っており、家事や仕事の合間に裏山に行き薪を確保していた。
                  広葉樹は切り倒しても、幹からまた芽を出して数年でまた成長するので、繰り返し切り出すことが可能なのだ。

                  時には針葉樹も間伐するのでそれも混ぜて使っただろうが、火持ちのいい広葉樹(この辺りではカナギと呼んだ)は重宝した。
                  (秋には落ち葉を集めて堆肥にしたり、美濃焼きの釉薬の原料として出荷したりもしたそうだ。冬には炭焼きもした。)

                  大人は背負子(しょいこ)に太い薪を載せ、子供は落ちている枝を拾って歩いた。
                  二宮金次郎が背負っているのは、柴(しば)で小枝のことだ。

                  柴は着火材として必需品であった。それを集めるのは子供の仕事だった訳だ。


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                  2014.01.03 Friday

                  一陽来復

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                     一陽来復 

                    選挙結果が必ずしも国民の民意を反映している訳ではない事を選挙後 分析結果が示していましたが、してみると民意の直接行動はデモしか残ってないでしょう。

                    官邸前デモはそれです。
                    これをテロだと言わしめる政治家の背景には権力を握った者の慢心が透けてみえます。

                     『ニュース23』で若いコメンテーターが出ているなぁと思っていたら、その方はスピノザ研究の哲学者・國分功一郎氏でありました。フランス留学の経験を元にデモは、気軽に参加すればいいとのブログでの発言に一万人以上の人がリンクしたそうです。

                    デモでは別にシュピレスヒコールをする必要もなく、集まってただ歩けばいい、多くの人間が集まってその存在を見せつけることが、すでに体制に対してのメッセージなのだと語っています。

                    それはいいですね。 私も皆といっしょに同じ言葉を繰り返し言えと云われるたらイヤですから。

                    非暴力なデモであればあるほど体制に突っ込まれることはなく、民意の明確なメッセージを示せます。

                    衆院選に落選したミージシャン・三宅洋平氏は17万票も獲得しましたが、路上ライブのような選挙活動で勝手に多くの人を巻き込んで行きました。

                    原子力発電所の中止や特定秘密保護法案に反対の民意があっても国会議席数が意のままにことを決めてしまうこの国。
                    議会制民主主義は多数決がものをいい、その議席数は民意を反映していないとなると直接民主主義も考えないといけないのか と考えてしまいます。

                    それならせめて住民投票レベルの直接民主主義を市町村単位から確立することを始めればいい と國分氏等の主張から学んだ次第です。

                    筑紫哲也氏が亡くなり寂しくなったジャーナリズムでしたが、次世代の論者も出てくるものです。

                    価値観の転換は自然の流れなので止めることはできません。

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                    2013.09.22 Sunday

                    葡萄酒

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                       葡萄酒


                      先日、中津川市の木曽川沿いの農園で「ぶどう」を買いました。ぶどう棚が続いている農園は、ずいぶん広く手入れが大変だろうなぁ。
                      イメージとしては、「ぶどう」といえば甲州や信州を思い浮かべるのですが、近場でも栽培しているところを見ると種類を選べば東美濃でもできるのですね。


                      昔、父親が大量のぶどうを買って帰り「葡萄酒」を作ると言い出したことがあります。
                      子供たちはタライに広げたぶどうの実を素足で踏んづけ、ぶどう汁を絞り出す作業を手伝いました。


                      赤い種類のぶどうの実は「赤ワイン」になるのでしょう?
                      実もいっしょに絞った汁は「赤ワイン」に実を取り除き絞った汁は「白ワイン」になると教わったことがあります。


                      絞り汁は、ぶどうが元々持つ天然酵母の働きにより発酵してお酒になっていくそうですが、砂糖を添加し発酵を促進するのが普通だそうです。


                      父が作った「赤ワイン」は子供たちは飲むことはできませんでしたが、甘いワインになったらしいです。まぁ父は満足したんじゃないですか。甘いのも好きでしたから。


                      ところで、カトリックのミサでは「赤ワイン」は重要な役割を持っています。この「赤ワイン」を「キリストの血」と呼び、神父が毎ミサごとにグラス1杯飲み乾します「パン」は「キリストの体」ですが、やはりワインの赤色は直接的に血を想像させますね。


                      ミサは、神父と信者が「赤ワインとパン」で演出されたキリストの一部を分け与えられるという「儀式」によって成り立っています。それは、永遠のキリストと共に生きることになるのだ、と私は解釈しています。


                      ところで、20代の私が行なった「アート・パフォーマンス」のファースト・パフォーマンスの題は「血はまったく特製のジュースだ」でした。この題だけを読んだ人が「なんだ流血ショーでもやるんか?」と言ってましたが、無理もないかも知れません。この題が「ルドルフ・シュタイナー」の著書から取っただなんて、だれも知らないから当然です。


                      私も「題」は付けたけれど、どんなパフォーマンスにするか決めていなかったので、その後 いく晩も煩悶してやっとおおまかなストーリーを考えたことを思い出します。


                      公演はどうにか成功しましたが、訳の解らん行為に付き合ってくれた観客に感謝しますよ。そういう訳の解らんことをやるのが高尚だとどこか考えてもいたり、だれにも理解不可能なことをやって見せよう と思っていましたから。


                      (裏づけもない自信を胸に突っ走るのは若者の特権でもある。)


                      さてさて、葡萄酒もなしに酔った手つきで思い出話を書いてしまいました。久々に飲みたくなってきたなぁ、赤ワイン。私も甘いワインが好きです。

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